この世界の片隅に 評価と海外進出は?リンの原作ネタバレ話も
こんにちは~。
クラウドファンディングで瞬く間に目標額を上回る
4000万円近い資金を集め、
のん(旧:能年玲奈)の
個性的ほのぼのボイスで口コミに火が付き、
異例のヒットとなっている、映画「この世界の片隅に」
上映館は63館スタートながら
じわじわと増えているみたいですね。
あらすじ、評価、海外進出について、書きたいと思います。
|
この世界の片隅にあらすじ
原作はマンガで、2007年~2009年連載。
戦時中の広島、そして主人公すずの嫁入り先である、呉での日常が描かれています。
あらすじ
18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。 公式サイトより引用
この映画の監督の片渕須直さんは1つ1つのシーンについて
細部まで細かく検証をし、
街並みや、通行人などまで、再現がされているようです。
そして、のんのやさしい、ほんわかした声と、違和感ない広島弁が大絶賛。
また、絵を描くのが好きな主人公すずの書いた絵のように、
戦時中ながら、淡いタッチで描かれている映画に感じました。
この世界の片隅に 感想と評価は?
Yahoo!映画のレビューも12月10日現在☆4.36と
かなりの高評価。
SNSの口コミを一部紹介します。
「この世界の片隅に」が引き起こした「わが人生初」のできごと
●同じ映画を3回観に行く
●鑑賞中、落涙が止まらなくなった自分に驚く(2回目のとき)
●「映画の好みは人それぞれ。人に薦めるもんじゃない」という信念が崩壊する
●忘年会で自作チラシを手渡して人に薦める#この世界の片隅に— analogfan (@analogfan) 2016年12月7日
本日は衆議院会館で「この世界の片隅に」の試写会がありました。クラウドファンディングの利用で実現した経緯なども監督からお話し頂きましたが、上映中全力で我慢した涙が監督の作品トークでぼろっといってしまいましたよ…ネタバレになるので細かくは言えませんが、素晴らしい作品でした。 pic.twitter.com/Usq4jbQggi
— 小野田紀美【参議院議員】 (@onoda_kimi) 2016年12月6日
この世界の片隅にの海外進出は?
11月22日から第2回のクラウドファンディングが開始し、
監督の現地渡航費用の募集をしたところ、
11時間で目標の1100万円を達成。
12月10日現在では2700万円が集まっています。
すでに配給が決定しているところは、イギリス、フランス、
ドイツ、メキシコ、アメリカを始め世界15カ国だそうです。
繊細な時期を題材にした映画ですが、
海外でも成功してほしいですね。
||
リンの原作との違い(ネタバレあり)
最後に、映画では少ししか触れられていない、リンのことを書いてみたいと思います。
貴重な砂糖を水に付けてしまい、
義母のへそくりを持って買い物へ出かけた帰り道、
土地勘がない主人公すずは、迷子になってしまいます。
路頭で座り込んでしまったすずに道を教えてくれるのがリン。
映画版では、このシーンの後、リンの話が出てきません。
原作では仲良くなり、その後の交流が描かれています。
原作でのリン
・すずとリンは、小さいころ出会っている。
すずが親戚の家に行ったとき、スイカと着物をあげた
座敷わらし?と思われた子がリンだった。
・すずとリンが大人になって再開したあと、すずは何度かリンの元を訪れる。
頼まれていた絵をすずが書いてもっていったり、
周作が買ったリンドウ柄の茶碗を渡したり(理由については下のネタバレ参照)
・リンは、すずの夫周作と過去に関係があった。
字の書けないリンが、お客さんから渡された「リンの名前と住所を書いたメモ」。
そのメモは夫周作によって書かれたもので、すずは夫のノートが一部切り取られているのを発見してしまう。
・リンはおそらく周作と関係があったが、すずは互いを問い詰めない。
心の中に少しのわだかまりを感じながらも
すずはリンのことを大切に思っている。
(おそらくリンも同様)
・原作でリンが生き残ったかは明らかになっていない。
しかし、リンの住んでいた建物が空襲によって
倒壊しているのを、すずは目にする。
個人的にも、ぼろ泣きしてしまった印象深い作品であります。
近所の映画館での上映はまだですが、いつか来ないかなぁと期待している作品です。
ではでは~